発症間もない患者さんとご家族のために作られた冊子のご紹介
骨髄バンクドナー登録の説明をご覧頂けます
骨髄バンクドナー登録の流れをビデオ視聴できます
財団法人骨髄移植推進財団のホームページです
全国協議会のホームページです
ネット上で住所変更などができます
新聞の特集記事で取り上げられました

ホームに戻る

 白血病をはじめとする血液疾患の患者さんが、全て骨髄移植をするわけではありません。
 しかし、抗がん剤や放射線療法が功を奏さない場合、最終的な治療法として骨髄移植(造血幹細胞移植)を行います。

 骨髄(胸や腰の骨の内部にある海綿状の組織)にはゼリー状の骨髄液が詰まっており、この骨髄液の中には造血幹細胞(体内に酸素を運ぶ赤血球、病原体から身体を守る白血球、出血を止める血小板などの未熟な細胞)が含まれています。
未熟な細胞はやがて成熟した血液細胞になるわけですが、白血病や再生不良性貧血などの病気に侵されるとこの血液細胞が正常に作られなくなるため、健康なドナーから骨髄液を採取し患者さんに移植(静脈に点滴で注入)することが骨髄移植です。

 それぞれの会場により若干の違いはありますが、以下の流れでドナー登録は進みます。

●赤十字血液センター、保健所、献血バスなどで登録する場合
ご希望により約8分のビデオでご覧いただきます。(平成17年3月より視聴は登録時条件から削除され、骨髄移植推進財団のホームページ上で視聴する事が出来ます)骨髄バンクのドナー登録から確認検査、そして患者さんへの骨髄提供に至るまでの流れがまとめられています。

ビデオ視聴後、再度登録のご意思を確認し、問題がなければ説明員により登録時の説明と確認をさせていただきます。

説明終了後にご質問などをお聞きし、その後にドナー登録申込書にご記入いただきます。

申込書ご記入後、ドクターの簡単な問診と腕の静脈より2cc程採血をさせていただきます。この採血により、白血球の型であるHLAを調べます。

これでドナー登録が完了です。かかる時間は、20分くらいです。

※なお、ドナー登録は平日に行うケースがほとんどですが、赤十字血液センターの場合、土曜日、日曜日も対応している場合がありますので、電話等で確認することをお勧めします。


●骨髄移植推進財団のホームページ上でチャンスを閲覧し、ドナー登録申込書を作成した場合
プリントアウトしたドナー登録申込書を、赤十字血液センター、保健所、献血バスなどにお持ち頂き、ドクターからの簡単な問診と静脈より2cc程の採血をさせて頂きドナー登録は完了です。

※こちらも、ドナー登録曜日は電話等でご確認下さい。

 採取させていただいた血液によりHLAを調べ、そのデータは中央のコンピュータに登録されます。
 この登録されたデータを元に、患者さんと適合するかどうかを定期的に検索します。
 非血縁者間でHLAが一致する確立は数百から数万分の1ですので、もし適合するHLAがあったなら、それは血のつながりを超えた結びつきです。

 登録されたHLAが患者さんと適合した場合、更に詳しい検査をするために血液検査と健康診断をします。これを確認検査と言います。
 これはドナー候補者(登録者)の都合を優先し、ドクターの都合と折り合いをつけ骨髄移植推進財団のコーディネーターが立ち会います。
 この時に、検査をする病院へご足労願うことになります。 

 確認検査の時点では、ドナー候補者がひとりから複数選ばれている場合があります。その中で一番条件の良い方が最終的にドナーとして選ばれ、提供へ向けての最終同意をいただくこととなります。

最終同意
 最終同意には、ドナーに選ばれた本人とその家族、確認検査を受け持った調整医師、骨髄移植推進財団のコーディネーター、そしてこの各人のやりとりに強制がないことを確認する第三者(ドナーの選任する人間を立てることができます。また、第三者を立てないことも可能です)が集います。この時にも、確認検査時の病院へご足労願うことになります。

健康診断と自己血採血
 
その後、患者さんの状態とドナー側の日程的都合を合わせて骨髄移植日(提供日)が決定され、その日のおよそ1ヶ月前にドナーの健康診断を行い、更に骨髄提供日までの間にドナーの自己血採血(1回から2回で、400ccから800cc)も行われます。これに伴い、2回から3回くらい骨髄採取病院へご足労願うことになります。

入院
 
骨髄採取には入院が必要です。採取日前日か前々日に入院し採取に備えます。

全身麻酔
 
骨髄採取は原則として全身麻酔下で行われるので痛みを感じることはありません。骨髄採取をする場所はベルトをする位置の少し下にある腸骨(お尻上部の骨)からで、専用の針を左右数ヶ所に刺し、およそ500ccから1000ccを採取します。これに要する時間はおよそ1時間です。

採取後
 通常ですと、採取後2日から3日で退院できます。採取後に採取部位の鈍痛や37度から38度の発熱、全身麻酔の管によるのどの痛みなどが残る場合がありますが、間もなく軽減します。(個人差が大きいため一概には言えません)また、体質によっては採取部位の跡が微かに残る場合もありますが、通常は時間とともに消えます。(写真は採取後2日目のものです)

 退院後は、定期的にドナーの健康状態は本人が提供前と同じ状態になったと自認できるまでフォローアップされます。退院約1週間後には担当コーディネーターより電話による健康状態の確認や、2から3週間後には採取病院にて健康診断が行われます。

Copyright 2004 福島県骨髄バンク推進連絡協議会
事務局:〒970-1146 いわき市好間町榊小屋字小畑133-3
TEL 0246‐36‐8343   FAX 0246‐36‐3538
本サイト内に掲載されているコンテンツの一切の無断転載を禁じます。

fukushima@marrowjp.net